Read:7350MB/s、Write:6500MB/sと高性能な上に、2TBでお値段 12,733円とリーズナブルなM.2 SSD「Fikwot FN955」が届きましたので簡単にレビューなど。
残念ながら私はMacしか使いませんので、M.2 SSDを内蔵できるPCを所有してないんですよね。というわけで買ったSSDは、Thunderbolt 3接続のケース(40Gbps)に入れての計測となります。Thunderbolt接続のケースは、内部的にはPCIe Gen3 x4で接続されているようで、いくらSSD側がPCIe Gen4 x4に対応していても、7000MB/sというスピードは出ません。3000MB/sが出れば十分と言う感じ。ある意味宝の持ち腐れではありますが、普通に使う分には7000MB/sのスピードはオーバースペック、と先に負け惜しみを言っておきます。
Thunderbolt接続のSSDケース「ACASIS TBU405Pro M1」は、↑です。冷却ファン内蔵のオールアルミ製ケースで、高温になりがちな高速M.2 SSDには最適なケースです。お値段は、ちょっとお高いですけどね。コントローラーはINTEL製。Macで使うには信頼できるケースです。
到着した「Fikwot FN955」。2TB SSDが12,000円台で購入できるのはありがたいことです。
現状もっとも信頼できるSSD、「WD Black SN850x 2TB」とのパッケージ比較。WD Blackより小さなパッケージです。お値段も小さめですからね。850xの半額です。
ドライバーとM.2 SSD固定用のビスが同梱されています。
SSDの上には厚みのあるグラフェンシート。ファン付きのオールアルミ製SSDケースなので大丈夫とは思いますが、場合によってはサーマルパッドを追加した方が良いのかも。
というわけで、サクッと組み込みます。
Macにつないで、フォーマットします。
Mac用なので普通にAPFSフォーマット。
フォーマット後、40GBpsのThunderbolt 3で接続されていることが確認できます。
この状態でリード・ライト速度を測定してみます。
シーケンシャルリードは3000MB/sオーバー。でも、シーケンシャルライトは2000MB/sといまいちな感じですね。ケースの性能か、それとも相性なのか?
でも、普通に使う分には十分なスピードではあります。
というわけで、次にBoot CampでWindows 11をインストールしたMacBook Pro (13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 Ports)に接続して、いろいろ調べてみることに。
SSDに搭載されるNANDやコントローラーを調べることのできる「Maxio nvme flash id」を起動した結果が↑。
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v0.35a
OS: 10.0 build 22631
Drive : 2(NVME)
Scsi : 1
Driver : W10
Model : FIKWOT FN955 2TB
Fw : SN17171
HMB : 40960 - 40960 KB (Enabled, 40 M)
Size : 1907729 MB [2000.4 GB]
LBA Size: 512
AdminCmd: 0x00 0x01 0x02 0x04 0x05 0x06 0x08 0x09 0x0A 0x0C 0x10 0x11 0x14 0x80 0x81 0x82 0x84 0xC1 0xC2
I/O Cmd : 0x00 0x01 0x02 0x04 0x05 0x08 0x09
Firmware id string[0C0] : MKSSD_100000000171713100,Feb 20 2024,19:40:14,MAP1602,1R8HBB5C
Project id string[080] : r:/Code/1602/DVT/X3-9060/SVN17171
Controller : MAP1602
NAND string : CYAxxTC1B1xCAD
NAND MaxPE cycles : 3000
NAND Freq : 2400
Channel number : 4
CE number : 4
Total bank : 32
Flash type : TLC
Blocks/CE : 3992
Pages/Block : 2304
Page size : 16
Planes(?) : 4
Die/CE : 2
HSPD capacity : 640
HSPD blocks : 19
Normal blocks : 481
List may not be complete
Ch0CE0: 0x9b,0xc5,0x29,0x49,0x30,0x0,0x0 - YMTC 3dv4-128L(x3-9060) TLC 16k 1024Gb/CE 512Gb/die 4Plane/die
Ch1CE0: 0x9b,0xc5,0x29,0x49,0x30,0x0,0x0 - YMTC 3dv4-128L(x3-9060) TLC 16k 1024Gb/CE 512Gb/die 4Plane/die
Ch2CE0: 0x9b,0xc5,0x29,0x49,0x30,0x0,0x0 - YMTC 3dv4-128L(x3-9060) TLC 16k 1024Gb/CE 512Gb/die 4Plane/die
Ch3CE0: 0x9b,0xc5,0x29,0x49,0x30,0x0,0x0 - YMTC 3dv4-128L(x3-9060) TLC 16k 1024Gb/CE 512Gb/die 4Plane/die
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コントローラーは蝉族御用達「MAP1602」ですが、NANDはYMTC 232層ではなく、YMTC製128層 TLC NANDでした。ただし、旧128層のYMTC 3dv3-128Lではなく、232層と同じ世代のYMTC 3dv4-128L(x3-9060) です。というわけで、こちらのモデルはハズレではなく、世間では準蝉と呼ばれて受け入れられているようです。性能的にもYMTC 3dv4-232Lと大きく差はないそう。
私の場合、そもそも40Gbpsの外付けケース接続ですから、YMTC 3dv4-128L(x3-9060) で十分過ぎるとも言えます。
MacにはCrystalDiskInfoのような便利なツールがありませんが、Thunderboltケースに入れて、Boot CampでWindows 11を起動したMacにつなげば、こうやってSSDの状態を知ることも可能です。
対応転送モードの欄をご覧いただけると、接続状態はPCIe 3.0 x4でつながっていることが分かります。SSD自体はPCIe 4.0 x4に対応しているのですけどね。これが、3000MB/sしか出ない主要因です。
ついでにWindows版のCrystalDiskMarkでもスピードテスト。Macで測定した数値より良いのもあれば悪いのもあるといった感じです。誤差と表現するには、数値が離れすぎているのですが。
とりあえず、お安く購入できた「Fikwot FN955」、Thunderbolt接続する限りMacにつなごうが、Windowsにつなごうが十分な速度で動作するSSDであることは確認できました。あとは、耐久性ですね。一応5年保証とTBW:1400TBを信じて、使い倒していこうと思います。
今までDRAM搭載のSSD、DRAMレスの場合はWDやCrusial、Samsung等のNAND製造メーカー製SSDしか購入してこなかったのですが、こちらの中華製蝉族SSDの信頼性・耐久性に問題がなさそうであれば、追加購入しても良いかな?と考えております。物価高の昨今、コスパはやはり大事ですからね。
以上、簡単でしたが、準蝉族「Fikwot FN955」のレビューでした。
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